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ベンチャー転職

【経験談】ベンチャー企業と大企業の研修制度の違い

大手企業に勤めて数年が立った人の中には思ったより成長できていない。

このままこの会社にいても何も身につかないと感じている人も多くいるかもしれません。

このような状況を変えるべく、転職を意識し、ベンチャー企業に魅力を感じる人も多くいるでしょう。

私は社会人4年目で創業100年近い社員数何万人もいる日系大手企業から創業10年程度社員200名程度のベンチャー企業への転職を経験しています。

この経験を元に現在大手企業に勤めていてベンチャー企業へ転職することを検討している人向けにベンチャー企業と大企業の違いを見ていきたいと思います。

今回は研修制度を切り口にその差を見ていきたいと思います。

世間一般では大手企業の方がベンチャー企業に比べて研修が充実しているだの、先輩がしっかり教えてくれるだの言われていますが本当のところどうなんでしょうか?ってところですね。

大手の方が教育が充実しているは本当か

よく言われる研修制度は大企業の方が上、という情報ですが私としては「教育」といわれるものの範囲によって充実度は異なると感じています。

大きく分けて、教育の中には

・研修制度
・OJT
・キャリア支援

があると考えています。これらの観点で、大手とベンチャーの違いを見ていきたいと思います。

研修制度における大手とベンチャーの違い

研修制度については明らかに大手企業の方が充実していると感じます。

少なくとも私が所属していた日系大手事業会社は多くの研修を用意しており、e-learningも充実しているなど教育に力をかけているという印象は持っています。

大企業の方が予算もありますし、一般的な研修を充実させるだけの体力があります。

新入社員向けの社会人マナーの講座とか、1回あたり80万くらいの金がかかっているということも言ってましたからね。

そこらへんのフォローはやっぱり整ってました。

また、各部に割り当てられる研修用予算もあり、気になる講座があった場合には一回3万くらいする研修も受けることができました。

結構自由に好き勝手受けてました。

たかだか3年目くらいのペーペー社員がです。

ここら辺はさすが大企業だなと思わされたところですね。

一方でベンチャー企業はそこまでの予算はもっていませんし、研修にお金を利用するということへの意識は正直ありません。

私がいたベンチャー企業は中途採用しかしていないので、新入社員研修などはそもそもやっていませんが、そこにお金をかけるくらいならある程度できる人間を取ってきた方がコストパフォーマンスが良いというくらいに考えてたと思います。

ただ、個人的に思うのは

「研修制度が整っている=良い会社」とは限らない!!

ってことです。

大手にいたときは一部自己啓発のような研修(レゴブロックを使って働く自分を表現するなどよくわからないものも・・・)が必須研修となってました。

これに1日拘束されたりなどもあったので、時間効率でいうと無駄な研修もあったよなぁと思うことも多くありましたね。

e-learningも小学生の道徳のようなものも必修だったりしたのでなんのために受けてるんだろう・・・と思っていたのも正直なところです。

研修は大手の方が整っているが、無駄な研修に時間を割かれることもある。

というのが私の感覚です。

正直研修するよりも現場に出たほうが力はつきます。

私なら現場に早期に出れるベンチャーをおススメします。

OJT制度に関する大手とベンチャーの違い

次はOJT制度についてです。

そもそもOJTとは何かというと「On the Job Training」の略で、簡単にいうと仕事をさせながら仕事について教えてあげる。といった制度です。

大抵の場合、トレーナーという仕事を教える人の下にトレーニーという仕事を教わる立場の人がついて仕事を学ぶ制度になりますね。

こちらは大企業では取り入れているところが多いです。私も大企業にいるときは一時期OJTを受けていました。

しかし、このOJTという制度は配属された部署のカルチャーと、トレーナーと呼ばれる人のメンタリティ、スキルによって大きく差が出るのが正直なところです。

正直私は満足のいく教育を受けていなかった(途中でトレーナーが退職してしまった)ので大企業のOJTは仕組みだけあって機能していないという印象を受けています。

他の同期に聞いても、事務的な手続きを教わるだけで仕事を教わっている感覚はそこまでないという答えが多かったです。

このような印象を持ってしまうのは、大企業だとある程度仕事の仕組みが出来上がってから時間がたっているため、その仕事の本質を教えられる人がいないからです。

伝言ゲームのように仕事の表面的な部分(事務手続きなど)のみが伝わっており、なぜそのような仕組になっているかまで理解している人がそもそもほとんどいません!

そのため、仕事の本質を伝えられないのだと思います。

これはベンチャーに転職して思ったのですが、ベンチャー企業にはその仕事をゼロからはじめ、ビジネススキームを確立した人が身近にいます。

このような人たちは、なぜこのようなスキームになったか、どのような課題をクリアして現在の形になったかを知っています。

そのような人たちからは仕事の本質を学べますし、どのような質問をしても適格な回答が返ってきます。
(大企業だと深い質問には答えられない人は結構多いです・・・)

仕事の本質を伝えてもらえるという点でベンチャーのOJTの方が大企業のOJTよりも優れているように私は感じます。

キャリア支援

最後にキャリア支援です。

これはキャリアのモデルになる人がたくさんいるということ、研修の制度を複数持っているということで大企業の方が恵まれている気がします。

また、大企業は様々な業界に精通する部署を構えているため、社内で様々な経験を積むフィールドが整っています。

強みを発揮しやすい領域で事業を展開するベンチャー企業だと、どうしても業界が限られ、複数の業界を相手にしたフィールドというのは用意することが難しいです。

この点は大企業に軍配が上がると思います。

一方で全社的な動きが見渡せたり、各部門のつながり、役割、事業の全体像が見えるというのはベンチャー企業の方が優れているように感じます。

大企業は縦割り意識が強く、なかなか全体を包括的に見るということは難しいので、この点はベンチャー企業が優れているかもしれません。

どのようなキャリアを描くかによりますが、キャリア支援に関しては大企業、ベンチャーお互いの良さがあるように感じます。

まとめ

今回は研修という観点から、大企業とベンチャー企業の違いを見てきました。

私が経験した企業間の差でもあるので、すべての企業に当てはまるわけではありません。

しかしながら、おおよそ企業規模の差で影響を受けるような内容ですでの、参考にしていただければ幸いです。

ベンチャーと大企業の違いについては他の記事でもお伝えしているので、興味のある方はご確認ください。