新卒で入社し1年、2年、3年と時間が経つにつれ、自分が成長できているのか、市場価値のある人間になれているのか、このままで市場価値のある人間になれるのか、と気になり始めるビジネスパーソンも多いと思います。
終身雇用の崩壊が叫ばれる昨今ですから、常にスキルを磨き、市場から求められる人間になるように注意しないと「いつの間にか仕事がなくなっていた」ということにもなりかねません。
このような環境の変化もあり、スキルが身につくような仕事ができないことに焦っている若手ビジネスパーソンも一部にいます。(※ちなみに私は4年目のころ焦ってました)
特に大手の場合、配属ガチャや上司ガチャの悪い影響を受け、優秀だったはずの新卒学生が5年後にはほとんど使えない社員になっていたなんて話はよくあります。
一方で、特に目立ってもいなかった学生が、良い配属先や良い上司に当たることで素晴らしい実績を残すくらい成長している訳ですからそりゃ焦ります。なによりも悔しい。
ビジネスパーソンにとって20代というのは大変貴重で、その時間に成長することができたかどうかで今後のキャリアが大きく変わってきます。
私は社会人4年目のころ、いわゆる「自分の成長」、「市場に語れる実績と経験」を求めて大手企業からベンチャー企業へ転職しました。
当時は「この職場じゃ自分の求める成長はできない!先に進めない!」と思ってました。
でもその裏で、「成長できないのを職場のせいにしてるだけなんじゃないか」「逃げてるだけなんじゃないか」「今の環境でも十分成長できるんじゃないか」と思い、転職してよいものか大変悩んでもいました。(今思えばこれは、身に付けるべきスキルが漠然としていて判断基準がなかったからだと思います)
3つの職場を経験した私からすると、「成長できるかどうかは環境による影響がほぼすべてだし、今成長できないと思うなら転職した方が良いよ」と思う気持ちが強いです。
しかし一方で、もう少し大手時代に視野を広く持って、成長という言葉を詳細に分析しても良かったなと思う点もあります。
きっと、今「成長できていない。このままで大丈夫か将来が不安。」と感じている若手ビジネスパーソンの中にも「正直、環境が悪いと思うんだけど、これって他責にしてるだけかな・・・?」なんて思っている人もいるかと思います。
でも、実際に職場が悪いのか、自分が悪いのかなんて、自分ひとりでは分からないし、ましてや上司に相談なんかできませんよね。
今回は、そんな成長できずに悩んでいる若手ビジネスパーソン向けに、成長できない職場の見分け方をお伝えしたいと思います。
お伝えするのは私の経験や主観だけに基づいたものではなく、厚生労働省が規定するスキルや、24年以上に渡って外資人事コンサルタントで実績を積んできた松本利明さん(著書に「いつでも転職できるを武器にする」など)の話、私が信頼している転職エージェントの意見を踏まえての内容になります。
キャリアに悩む若手(1~4年目くらい)には参考になる内容かと思いますので、長文ですが是非最後まで読んでください。
成長できないと感じる人の2つのパターン
成長できないと感じる人は2種類に分けられる
若手ビジネスパーソン、特に成長欲求の高いビジネスパーソンにとって、成長を感じない職場というのは不安と苦痛を感じるものです。
「成長できないと感じること」が不安や苦痛の種ですが、そもそも成長できないことで不安や苦痛を感じる人間には2種類います。
まずはその区別をし、それぞれに対して対策を検討する必要があります。
その1.明確な目標があり、必要なスキルも明確な人の場合
まず1つ目のパターンは明確な目標があり、それに応じて必要なスキルも明確な人です。
明確な目標があって入社したにも関わらず、配属ミスマッチなどで希望部門に配属されなかったパターンが多いです。
正直このような人であれば、自分の求めるスキルが身につきそうな環境に異動すれば良いだけなので、そこまで対応が難しい訳ではありません。
明確な目標があり、求めているスキルも明確になっているのであれば、今の職場にそのスキルを得る機会があるかどうかは判断できるかと思います。
もしそのスキルを得る機会がないのであれば、それはあなたが求めている成長ができる職場ではありません!他責だのなんだの気にする必要はありません。
考えるべきは以下の2つのアプローチです。
・希望する部署への異動を願い出る(根回し含む)
・転職を検討する
希望する部署への異動を願い出る
まず検討すべきは1つ目の選択肢である「希望する部署への異動を願い出る(根回し含む)」です。
最近は社内FAなどができる会社も増えてきています。もし自社にそのような制度があれば、狙っている部署への希望を出しましょう。
注意点としては「根回しもしっかりすること」「それまでにかかる時間も考慮すること」です。
日本社会だと特に根回し文化は色濃く残っています。異動ということは、今後も一定期間同じ会社で生きていくことになるので根回しは重要です。
根回しでミスして結構キツゲーに巻き込まれる人を私も見てきました。(今後の社会ではこういった根回し文化も変わってくるかもしれませんが、そんなに急には変わらないと思います。少なくとも5年は変わらないかと・・・これは組織内での意思決定者の年齢構造に依存しますが、それはまた別の機会にお伝えします)
しっかりと根回しすること、そのための段取り、ストーリーは意識するようにしましょう。
ただ、この根回しについても会社によって時間がかかる場合があります。そもそも異動願いを行使ができるのも入社後5年目以降ということも有り得ます。
異動が難しければ転職を検討する
個人的にはこのような場合は二つ目の選択肢である「転職」を選択した方が良いと思っています。
社会人5年目とかになってしまうと、あなたのライバルになる他の社会人は着々とスキルを身に付けています。
正直なところ、社会人生活序盤の5年をスキルの身につかない仕事に捧げるのはかなりリスクが大きいです。
社会人5年目以降の転職は実績やスキルを求められるようになるからです。動くなら早めに動いた方が良いです。
異動、転職はちょっと・・・という人は
もし、異動、転職はちょっと・・・という方がいれば、最低限今の環境で「汎用的なスキル」が身に付かないか、「汎用的なスキルがあることを証明できる実績」をつくれないか考えてみてください。
「汎用的なスキル」については以下のリンクから確認できるので、現職で「汎用的なスキル」があることを証明できる経験ができそうか考えましょう。
汎用的なスキルは身に付きそうということであれば、そこを徹底して鍛えましょう。
もし汎用的なスキルすら身に付かないのであれば、悠長なことは言ってられません。本気で転職を検討した方が良いです。ほんとに。
何もスキルの身に付かない環境にいて良いことはありません。年功序列も終身雇用も無くなる時代に、会社はあなたのことを守ってくれませんからね。
本来であれば、汎用的なスキルはどの会社でも身に付くはずです。ただ、要求されるレベル感が低い会社があるのも事実です。
ご自身で先輩社員を見て、他社と比較して優れているかは冷静な目で確認しましょう。
ちなみに、転職の良いところはポジション採用が基本になることです。
ポジション採用であれば、狙っていた仕事がほぼ100パーセントできます。(自分の求めるスキルを身に付けられる仕事に応募して、内定を勝ち取れれば良いわけです。)
既に5年目以降という人も、スキルの考え方、アピールの仕方によっては十分他の会社に移ることも可能なので、上のリンクから、スキルの考え方を参考にし、転職を検討してみてください。
明確な目標があり、必要なスキルも明確な人の場合、あなたが成長できないと感じるのであればそれは職場の問題。環境を変えるべき。選択肢は以下の2つ。
1.希望する部署への異動を願いでる(根回し含む)
2.転職を検討する
ただし、異動や転職が難しい場合は「汎用的なスキル」が身に付かないかを検討する。それすら身に付かない場合は、かなり危険な状況なので本気で転職を検討した方が良い。
その2.漠然とビジネススキルが身についていないんじゃないかという不安がある人の場合
成長できないと感じている人の2つ目のパターンは「漠然と不安に思っている」パターンです。
正直なところ、社会人としての成長で悩んでいるほとんどの人がこちらに当てはまると思います。
漠然とした不安のある方の特徴
漠然とした不安のある方の特徴は以下の通りです。
・キャリア目標が明確になってない
・キャリア形成に必要なスキルも明確になってない
・くいっぱぐれないか不安に感じる
・メディアの影響、同期との比較から漠然と不安に感じている
・汎用的スキルを言語化できてない
・専門性という言葉への意識が強い
ざっとあげましたがこんな感じでしょうか。
ちなみにこれは私が大手企業で仕事をしていたときに感じていたことの羅列です(笑)
私の場合、ヘルスケア業界でやりたいことはある程度定まった状態で入社しました。
しかし、仕事をしていく中で色々な情報の影響を受け、「どの会社からも求められるような人間になってないといけない」「でも今の会社でそんな人間になれるのか分からない」という不安で頭がいっぱいになっていました。
漠然とした不安のある人の取るべき行動
当時の私を振り返るとスキルや実績という言葉を結構気にしていていましたが、そもそもどういったスキルが市場に求められているかも分かっていない状況だったと思います。
私と同じような方は、まずはどの業界でもどんな仕事でも汎用的に求められるスキルが何なのかを理解する必要があります。
それが分かり、それを身に付けられる環境かを見分けられるだけで、将来的な不安はだいぶ軽減できると思います。
基本的に①汎用性のあるスキルを理解した上で、②そのスキルがあることを証明できる実績を残すことができ、③そのスキルを高いレベルで磨き続けられる環境、であればそれは良い環境と捉えて良いでしょう。(もちろん成長の頭打ちはあるので、すでに身に付いていると自信を持てるようであれば、次の環境を目指して良いかと思います)
正直なところ、これだけ変化の早い時代だと、どの業界・企業がこれから成長するのかは誰も予想できません。
また、仮にそれが予測できたとしても、ひとつの業界・企業が私たちの生きている間ずっと存続するかも分かりません。20年くらいで別の業界・企業が伸びてくる可能性だって十分にあり得ます。
だからこそ、業界や会社に依存しない、汎用的なスキルに目を向けるべきで、そのスキルを取りに行くべきなのです。
以下の章から、その汎用的なスキルとは何かについてお伝えします。
ビジネスパーソンとしての成長に漠然とした不安のある人は汎用的なスキルに目を向ける。大切なのは
①汎用性のあるスキルを理解すること
②スキルがあることを証明する実績を残すことができる環境にいること
③スキルを高いレベルで磨き続けられる環境にいること
汎用的なスキルを言語化して認識する
ここからは、今後の変化の多い時代に求められる汎用的なスキルとは何かをお伝えします。
結論からお伝えすると、この汎用的スキルは「ポータブルスキル」と呼ばれ、厚生労働省が失業なき労働移動を実現するための重要なテーマとして位置付けているものになります。
私が実際に転職をした際にも評価された点もこのポータブルスキルであり、24年以上に渡って外資人事コンサルタントで実績を積んできた松本利明さんも重要なスキルとして位置付けていることからも、注目しておいて間違いないと思います。
スキルには階層があることを意識する
ではポータブルスキルとは何なのか。
それを知るためには、まず「スキルには階層がある」ことを知る必要があります。
スキルの階層というのは以下のような形になります。(厚生労働省:ポータブルスキル活用研修資料を参考に独自作成)
最下層のスタンス(マインドセット)はビジネスマンとしてあって当たり前
一番下はスタンス(マインド)です。これは仕事への取り組み方で、納期を守るとかベストパフォーマンスを追及するとかのマインドセットです。これは本当に社会人基礎です。
これが身につかない職場(周りの先輩社員を見てもできてない社員が多い職場)は危険です。その時点で他の社会人とかなりの差がついています。
流石に最下層のスタンスは、ほとんどの職場で身につくと思うので、今回は詳細な説明はしませんが、もし「まずい・・・」と思うのであれば、転職を検討した方が良いと思います。
若いうちに下地ができていないと、年功序列も終身雇用も崩壊する厳しい競争社会での戦いに勝ち残れるとは思えないです。。。
最低限、自分だけでも徹底するように心してください。
最上位にあるのが専門性
次に最上位層を先に説明させてください。一旦真ん中の層は飛ばします。
最上位層にあたるのは専門スキルになります。
実は、漠然とした不安を持っているかたの多くはビジネススキルというと、データサイエンス、マーケティングスキル、財務分析スキル、プログラミングスキルだったり最上位層の専門性の高いスキルを想像してしまいます。
もちろんある程度社会人経験を積んだ方、その領域で勝負すると決めた方であれば、それで良いのですが、今記事を読んでいる若手のビジネスパーソンは、一旦その下のビジネススキルに目を向けるべきです。
今後の社会はスキルの陳腐化も早く進む可能性が高いので、専門性にしか目を向けないというのはリスクが大きいです。
例えば「私はプログラミングができます」といっても、扱う言語によっては下手したら数年後に全く新しい言語に置き換えられている可能性がありますし、これまでほど人員が必要なくなり、リストラにあう可能性もあります。
最近の大手企業のリストラはAIの発達により従来ほどバックオフィス人員が必要なくなったために起きたものですが、少し前まではバックオフィスの経理などは専門的な仕事でもありました。
一昔前だと、レジ打ち業務の専門性というものもあり、レジ打ちスタッフは揃ってレジ打ちのスピードを競っていたそうです。(「いつでも転職できるを武器にする」参照)
このように専門性に頼り、依存すると、その仕事がなくなった時に自分のスキルの説明ができず、くいっぱぐれるリスクが大きくなります。
ではどうすれば良いのか。
大切なのは、ポータブルスキルを基にして専門性を身に付けていることを常に意識することです。
中間層にあるのが超重要なポータブルスキル
先ほどお伝えした図の真ん中の層が「ポータブルスキル」に当たるわけですが、ここからは「なぜポータブルスキルを意識することが大切なのか」をお伝えします。
一例ですが、あるプログラマがポータブルスキルに目を向けることができれば、自分のスキルを「プログラミング」ではなく「課題解決力」と捉えることができます。
そうなると当然、仕事の仕方も変わります。
指示を受けてコードを書き連ねるだけの人ではなく、自ら業務課題を設計し、それを解決することに重きを置くことになります。
このような人であれば他の業界・企業に移ってもスキルを活かせるので、市場価値が廃れることもありません。
一方でプログラミングスキルにばかり目を向け、「自分のスキルはプログラミングだ!」と思っている人だと、扱っているプログラミング言語が陳腐化した瞬間に市場価値がなくなってしまいます。
ポータブルスキルを基にして専門性が成り立っていることを理解しているかどうかで、これだけの差が生まれます。
スキルが身に付くか不安、今のままで将来食べていけるか不安と漠然と感じている方こそ、ポータブルスキルが身に付くかどうかを最優先で確認してもらえればと思います。
改めて、以下の通り図を共有するので、ポータブルスキルにはどのようなものがあるかを確認してください(言語化しておくことが重要です)。
若手ビジネスパーソンであるあなたが身に付けるべきは、まずはこのポータブルスキルです。
・ビジネススキルに漠然とした不安のある人はポータブルスキルを言語化しておく
・まずはポータブルスキルを伸ばすことに注力する
ポータブルスキルを認識したら実績を作れるか探る
社会人は結局のところ実績で評価される
ここまでで、今後はポータブルスキルが重要になることはご確認いただけたかと思います。
あなたが今いる職場が成長できる環境かどうかは、「あなたにポータブルスキルがあると証明できる実績を作れるか」で判断することになります。
先ほどのプログラマの例で、ポータブルスキルである「課題解決力」に目を向ければ良いという話をしました。
しかし、いくら目を向けて、「課題解決力があります!」と説明しても、それを証明できる実績が無いと誰も評価してくれません。
ポータブルスキルを認識したあなたがとるべき行動は、「自分のいる組織で、ポータブルスキルがあることを証明する実績がつくれるか判断する」ことです。
終身雇用が崩壊した今、会社に依存することはリスクとなる時代です。この点はシビアに見極めましょう。
実績を作れない環境の特徴
ここまで長文を読んでくれた方は、ビジネスパーソンとして伸ばすべきスキルというものが分かっていただけたと思います。
基本的にはここまでの情報を基に、ご自身で職場環境を判断してもらえればと思いますが、実績を作れない環境の特徴をいくつかピックアップしたいと思います。
チャレンジしようとしない環境
よくあるのがチャレンジする風土のない会社です。
既存ビジネスである程度成果を出していて、ただオペレーションを回していれば良い環境ということが多いです。
失敗しないこと、リスクを取らないことが正義なので、平準的な作業ができる社員が多く、チャレンジングな社員は白い目で見られがちです。
当然実績をつくることは難しくなります。
事なかれ主義が蔓延している
また、これまでの習慣に疑問を抱かない、事なかれ主義の環境も危険です。
このような環境にいる人の裏に隠れているのは、なんとなく時間が過ぎてお金がもらえれば良いというマインドです。
授業中に寝ている中学生と変わりません。
人間は環境の生き物なので、この環境に慣れてしまうと危険です。
当然、実績なんてつくれません。
提案や意見が受け入れられない
上意下達の環境で、あなたの意見が受け入れられないという環境もあるでしょう。
仮にこのような環境の場合、組織としては新しいことをやっていても、あなたは作業員でしかないので、ポータブルスキルが身に付くことはありません。
入社後、2~3年程度経てば自分の考えで何らかのチャレンジができるポジションに立てるなら良いですが、先輩社員を見てもそれが難しいようであれば危険です。
口コミサイトは参考になる
いくつか特徴をピックアップしましたが、もし自分ひとりで判断するのが難しいようであれば、口コミサイトを利用することもおススメします。
口コミサイトは匿名である分、本音が書きこまれる可能性が高いです。
私自身、3社に所属し内部事情と口コミサイトの情報をすり合わせることができますが、基本的に書き込まれている情報の精度は高いと思います。
おススメはVorkersです。
他の社員は自社の環境についてどのような印象を持っているのか、是非一度確認してみてください。
ここまでやって、やはり今の職場では成長できないと感じるようであれば、その職場は離れて良いと思います。
それは他責でもなんでもありません。単純に職場が悪いです。(実際ダメな職場は存在しますよ)
参考までに私の例の共有
ちょっと脱線しますが、参考までに私がポータブルスキルに目を向けたきっかけをお伝えしたいと思います。
私は新卒入社した会社で事業企画の仕事をしていたのですが、新卒で右も左も分からない当時の私は社内調整の業務などが多く、正直なところスキルが身に付いているという実感は有りませんでした。
当時の私は事業企画といえばもっとクリエイティブなイメージがあり、専門的で高度な分析力、マーケティングスキルを身に付けないと市場で評価されないという焦りもありました。
でも転職エージェントに相談し、自分の経験を相談してみると、当時の仕事でも「部門間折衝スキル」や「ビジネスパートナーとの折衝スキル」といった、ポータブルスキルは転職市場で語れるだけのものになっているとのこと。
たしかに、自分では社内調整しかできていないと思っていましたが、8つの部門に根回しし、どのルートで話を運べば問題なくプロジェクトが先に進むかというのは常に考え、独自に人間関係図を作成するなどの工夫はしていました。(※実は意思決定者の懐に入り込むために有志の組織に潜りこんだりもしてました)
実際に転職活動をしていても聞かれるのはポータブルスキルに関することが多かったです。
年齢的な部分(20代であること)も影響していたのかと思いますが、面接で聞かれるのは「仕事の中で何を課題と捉えていたか」「どのようにアプローチしたか」といった部分でした。
当時は、「こんなのできて当たり前だし、社内の壁が厚い会社でしか使えないスキルだろ!」なんて思っていましたが実際は市場で重宝されるスキルだったようです。
もし最初からこのことが分かっていれば、もっとモチベーションを維持しつつ仕事もできたなと思う部分もあるので、この記事を読んだ方には、今の環境でポータブルスキルが身に付かないか、改めて振り返ってほしいと思います。
今の仕事で市場価値のあるポータブルスキルが身に付くか不安な方は、エージェントに相談し、自分の経験を棚卸してもらい、スキルを言語化するのもひとつの手だと思います。
他社社員と比較し、自社のレベルを確認する
少し脱線しましたが、ここまでで、自社がポータブルスキルの身に付く環境かどうかは確認できたかと思います。
スキルの身に付く環境であれば、是非その環境で頑張ってください!
そのうえで、ある程度成長したなと思ったら、是非一度他社社員と比較して、自分のスキルが高いのかどうかを確認してほしいと思います。
他社社員とのスキルの差は、一緒にプロジェクトを回す中で比較することができます。
通常の仕事の中で経験するのも良いですが、有り難いことに、今の時代は様々なコミュニティプラットフォームが存在します。
一例として「サンカク」というプラットフォームもあるので、興味のある方はこちらを利用して、他社社員と一緒にプロジェクトを経験するのが良いと思います。
これを経験した結果、自社内での成長に限界を感じるようであれば次のステップに進むことを検討しても良いでしょう。
まとめ
非常に長くなりましたが、若手ビジネスパーソンにとって必要なスキル、成長できる環境の見分け方についてお伝えしました。
まとめると、以下のようになります。
若手ビジネスパーソンにとって必要なスキルは「ポータブルスキル」。成長できる職場は以下のような職場。
・ポータブルスキルを高レベルで伸ばすことができる
・スキルがあることを証明できる実績を作ることができる
このような環境かは、自分の目と口コミサイトの活用、他社比較の場を活用して確認。
といったところになります。
ここまでを理解した上で、「やっぱり今の環境はまずいな」と思うようであれば、自分のキャリアのためにも、視野を広く持ち、転職も手段のひとつにすることをおススメします。
転職についての考え方は、また別の記事でまとめたいと思います。