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ベンチャー転職

【経験者は語る】大手からベンチャーへの転職を成功させる心構え

転職は誰もが失敗したくないもの。

特に大手企業からベンチャー企業への転職というのは一大決心ですから、その想いはかなり強いものかと思います。

恐らく多くの方が周囲の反対を押し切っての転職になるでしょうから絶対に失敗したくないですよね。

私も大手企業(数万人規模の会社)からベンチャー企業(200名に満たない設立10年未満の企業)への転職を経験していますが、絶対に失敗したくないという想いが強くありました。

私自身は転職した先で人間関係にも仕事にも恵まれ、経験、スキルを身に付けることができたので、転職は大成功だったと思います。

ではなぜ転職を成功させることができたのか。それは、転職活動と入社後の振る舞いを意識できたからではないかと思っています。

今回はベンチャーへの転職、就職を検討している方向けに、私の転職を振り返って、何が転職成功のキーだったのかをお伝えできればと思います。(20代~30代前半の方向けの記事になります。)

転職活動と入社後の振る舞いの両方が大切

転職は内定がゴールではないことを意識する

ベンチャーへの転職を成功させたいと思えば思うほど、会社の安定性の調査や、社内環境の調査など、事前準備にばかり気を取られる方が多いです。

もちろん、転職活動の際に会社のことを調べるのは最重要ですが、実際に入社した後の振る舞いも同じくらい重要です。

むしろ仕事のスキルや実績を身に付ける上では入社後の振る舞いの方が重要かもしれません。

内定がもらえたからOK!ではなく、入社してからが勝負ということも意識するようにしましょう。

転職前の注意事項

1.何のための転職か明確にしておく

転職活動全般に言えることですが、なぜ転職をするのか、何を改善したいのか、何を求めているのかということを明確にすることは非常に大切です。

ご自身が今の環境で満足していない点、次の環境に求める点については最低限明確にしておきましょう。

また、それと合わせて個人的におススメなのが、以下の4点を意識しておくことです。

・キャリア拡大に向けた人脈構築を目標にする
・経験/スキル獲得を目標にする
・ノウハウ、情報獲得を目標にする
・目に見える実績の獲得を目標にする

もちろん、労働環境の改善や年収UP、人間関係リセットのための転職というのもよいですが、それらのためだけだと仕事に慣れてきた時期にモチベーションを維持できない可能性があります。

ベンチャー企業に限らずですが、仕事をしていくうえで苦しい局面は必ずあります。

その時に上記4点のうち、できるだけ多くの目標を掲げていれば踏ん張ることもできます。

もし、ベンチャーに行った後のキャリアもある程度イメージできているのであれば、上記4点それぞれのゴール地点を決めておくと常にモチベーション高く仕事もできますし、転職先を選ぶうえでの評価もしやすくなるかと思います。

2.念のため大手に戻る道も考えておく~ツライ局面も生き残る道があると分かれば頑張れる~

ベンチャー企業に転職するにはある程度の覚悟を持ってほしいですが、何があるかは分かりません。正直なところ、入社した後に「予想してたのと違う・・・」「聞いてた話と違う・・・」となる可能性をゼロにするのは無理な話です。

どんなに入念に下調べしても全てを理解することは不可能です。最後はエイヤ!!で入社を決めるしかないです。

このような場合に必要なのは、仮に転職がうまくいかなかったとき、事業が立ち行かなくなった時のために、自身のキャリアの保険を設けておくことです。

これがあるだけで、ツライ局面でもとりあえず目の前の事業に集中できるようになります。(逆に保険が無い状況で追いつめられるとメンタル的にもキツくなり、冷静な判断ができない可能性もあります)

具体案としては、以下になります。

・リファラル採用をおこなっている会社の人脈を確認する
・自社がカムバック制度を導入していないか確認する
・エージェントに事前に相談しておく

最近ではリファラル採用(社員紹介制度)という、通常の選考よりも内定を獲得しやすい(といわれる)ルートが広がってきています。

確実に内定が取れる訳ではないですが、このようなルートがあることを知っておくと一つの安心材料になるかと思います。学生時代の友人や転職した同期が所属する会社にこのような制度があるのであれば、甘えるのも手だと思います。

また、自社がカムバック制度を導入していた場合も、元の環境に戻ることは可能です。

カムバック制度も多くの会社が導入し始めているので、一度自社の情報を確認するとよいでしょう。

このような話をすると、こういった制度をリスクヘッジとして使うのどうなんだろう・・?と思う人もいるかとは思います。しかし「最悪の場合はこのような手段もあるんだ」と頭に入れておくくらい問題ないと思います。

そもそもどちらの制度も個々人の人間性、信頼性が無いと利用できないものなので、制度を利用できる立場であれば細かいことは気にせず、その権利を活かしましょう。

そもそも信頼を獲得できたのはあなたの能力ですから。

また、エージェントにはベンチャー企業に転職した後のキャリアについても事前に相談しておき、密にコミュニケーションをとるようにしておきましょう。

このような下準備をしておくことで、転職先でツライ局面にあった場合などもある程度メンタルを安定させて仕事をすることができます。

人間は精神的に不安定な状況になると冷静な判断ができません。良いアウトプットも出せません。

最悪の場合は〇〇という道も残っていると思えるだけで目の前の仕事に集中できるので、このような下準備は大切です。

3.できる限り転職先のことは調べ上げる

二つほど注意事項をお伝えしましたが本当は転職に際して調べておいて欲しいことはたくさんあります(笑)

キャリア構築は自己責任なので、自分で納得できるまでしっかりと調べましょう。

私が実際に転職するときに意識したこと、転職後になって「これも考えておけばよかったなぁ」と思ったことも含めて以下の記事にまとめているので参考にしてください。

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【要確認】大手からベンチャー転職で確認すべき16の注意点大企業での旧態依然とした仕事内容やスキルの身につかない仕事内容に満足できず、ベンチャー企業への転職を検討する優秀層が増えています。 ...

調べきれない情報もあるかと思いますが、「この点は調べられてないけど、ここを知らない程度のリスクであれば許容できる」と思って転職するのと、後になってから「調べておけばよかった・・・」となるのとでは大きな差があります。

後悔の無いようしっかりと調べてください。

入社後に意識すること

1.残業して仕事への態度を見せる(同僚の信頼を如何に勝ち取るかが大切)

残業ありきってどうなの?と思う人もいるかもしれませんが、特に入社した直後は、同僚もあなたがどんな人かを気にしていています。

なんだかんだ一生懸命仕事をやる人の方が印象は良いので、まずはその印象を与えましょう。

プロダクト理解や業務プロセスの確認などやることは沢山あります。

残業してでもできるだけ早くキャッチアップしようとしている姿勢を見せて周囲の信頼獲得に繋げましょう。

入社直後の残業は「仕事の遅い人」ではなく、「一生懸命追いつこうとしている人、信頼しても良い人」という印象を与えます。最初しか使えない技でもあるのでスタートダッシュの際には意識しましょう。

※ちなみにこれは起業家の経沢香保子さんも若いころに意識していたと言っていますね。

2.何事にも課題意識を持って発言する

大手企業(特に老舗日系企業)にいると若手は発言しにくい雰囲気があったりします。

そのような環境に慣れてしまうと自分の意思で発言することがしにくくなってしまいますが、ベンチャー企業ではそのような人は求められません。

まだまだ発展途上の企業なので、意識すれば改善すべき点はいくらでも見つかります。

「ある程度会社の仕組みを知ってから」と考えがちですが、新しく入ってきた人だからこそ気づく課題というものもあります。

課題を見つけ、改善しようとするスタンスはベンチャー企業では基本的に褒められるので、積極的に発言するようにしましょう。むしろ受け身の姿勢だと信頼獲得から遠ざかります。

※ちなみに私は入社1ヵ月後くらいに意見を言わないことで怒られてます。ありがたい話です(笑)

3.自分の業務範囲に拘りすぎない

ベンチャー企業は基本的に発展途上にあるため、業務の縦割り意識が大手企業ほど強くはありません。

そのため、自分で制限しなければ様々な部門と交流できますし、様々な業務に関わることもできます。

このような環境を活かして、自分の業務範囲に拘らずに仕事をすることで社内人脈も広がります。会社が大きくなっていくなかで、このような人脈を構築できていることは後々の自分のポジション確立においてもプラスに働きやすいので意識しておくと良いでしょう。

あなたの今後のキャリアにおいても良い影響があるはずです。

まとめ

今回はベンチャー企業への転職を成功させるために、転職前にしておくこと、転職後に心がけることをお伝えしました。

大手からベンチャー企業への転職は大きな決断になると思うので、是非ともキャリアに大きなプラスにできるよう、今回お伝えしたことを心がけてもらえればと思います。

よりよいキャリア構築のために、今回の記事が参考になれば幸いです。