新卒で大手企業に入社したものの任される業務は社内の調整ばかり。
入社4年目なのにイメージしていた仕事とは程遠い。
仕事ができないとかミスが多いとか、そんなレベルの話じゃなくてチャレンジすらさせてもらえない。
もう20代も後半になるのにこのままじゃ。。。
社内を見渡してもネットサーフィンしている人もいるし、尊敬できる人もいない。
正直、自分はあんな人達のようにはなっていたくない。でも今のままだとあの人たちのようになっていそうで怖い。
このままじゃ市場価値も下がって取り返しのつかないことになりそう。
それならまだ20代のうちに転職しておいた方が可能性は高いんじゃないか。
こんなこと考えている人、多いと思います。
少なくとも大手企業に勤めていたとき、私は毎日のようにこんなことを考えていました。
私はすでに転職していますが、大手企業に残っている同期は同じようなことをずっと感じているようです。
正直私は、今いる環境でずっと同じ悩みから抜け出せないのであれば早期に転職した方が良いと思っています。
私は石の上にも三年を信じて後悔していますので・・・
今回は、新卒で大手企業に入社したものの私と同じようにくすぶっている人向けに、早く転職しないと後悔するよ。という話を書きたいと思います。
Contents
石の上にも三年なんて言葉無視していい
大手企業に入社して思ったような仕事ができずにくすぶっている人は毎年多くいます。
今でこそ私は「早く転職しちゃえば良いのに」と思いますが、当時の私はなかなか転職を決断できませんでした。
当時私が会社に嫌気がさして転職を検討していた理由は以下のようなものでした。
・事業企画部門なのに多くの人が新しいことをしようとしない
・部署の方針でやることになったことも言い訳をしてやろうとしない
・みんな仕事が増えることから逃げることしか考えていない
・結果、社内関係者の説得ばかりに時間がとられ仕事のスキルは何も身につかない
・会社人生を振り返っても社内調整と同じようなことを議論する実の無い会議ばかり
・このまま大したスキルのない30代になることに恐怖を感じる
私としても色んな手を打ってはみたものの状況は変わらず、これ以上考えられる打ち手なしといった状況でした。
それでも私は石の上にも3年の言葉を信じ、「何か得られるものがあるはずだ」、「何か変えられる手があるはずだ」と思って仕事をしていました。
しかし今振り返ってもこの3年で得られたものはそこまでなかったと思っています。
正直1年2年で十分だったなと。(もちろんすべてが無駄だった訳ではありませんよ)
3年目以降は同じところをグルグルと回っているような感覚で、ずっと同じことで悩んでいました。
誰に相談しても具体的な打ち手も見つからない。
そうこうしているうちにモチベーションの低い人たちに毒されていくのを感じる毎日。。。
今の私が思うに打ち手がない時点で、その環境でできることは有りません。
万策尽きたという状況であれば、もうあなたはやり切っています。
石の上にも3年なんてどうでもよくて、「その環境でできることに限界を感じたとき」「成長の限界を感じたとき」それがその会社の辞め時だと思います。
時々、それを「逃げ」だという人もいますが、それは逃げでもなんでもありません。
もし自分が「もっと良い環境で成長したい」「もっとやりたいことがある」と思って場所を移すのであれば、それは「挑戦」です。
もちろん万策尽きた!!というところまでやることは大切だと思いますよ。
でも「同じことでずっと悩んでいる人」は、「もうやれることがない」という状況のことが多いと思います。
そんな人は次の「挑戦」に目を向けて良いと思うのです。
胸を張って別の環境での「挑戦」に挑みましょう。
石の上にも三年なんて言葉は無視して。
だって時間は有限なんですから。
環境を変える努力より、別の環境に移る努力の方がコスパが良い
私のいた会社は名のある大企業で、特に目立った仕事をしなくても結構な給料がもらえるような会社でした。
ある意味ホワイトかもしれませんね(笑)
そんな会社だったので、みんな新しく仕事が増えるのが嫌だったのだと思います。楽してても給料は入ってくるわけですから。
特に50代以降の人たちは、あと数年のらりくらりと仕事をしていれば高い給料をもらって退職となるので新しいことなんてしなくてもいい訳です。
そんな環境だったので、チャレンジ精神が無くなっているのは妥当だったのかもしれません。
ただ、終身雇用が崩れる前提で考えていた私にとっては、市場価値のない30代になることにとても強い危機感を感じていました。
そして社内でやれることが無い以上、転職するしかない!!
と思い親や友人に相談したのです。
しかし返ってくるのは
・偉くなって会社を変革すれば良い!!
・まずはその環境を良くする努力をしろ!!
・嫌なことから逃げてるだけ
・まだ若いんだからやりたい仕事なんてできる訳がない
・仕事なんてそんなものだから耐えるしかない
なんて言葉ばかりで、基本的には転職しないで頑張れといった内容。
親世代からこんなことを言われると
「確かに今の自分は目の前の嫌な事から逃げようとしてるだけかも・・・」
「環境を変革できない自分の力の無さから目を背けているだけなのかも・・・」
とか思います。
でも今なら断言できます。
「そんなことない。さっさと辞めたほうが良い」
冷静に考えて、そもそも私は「会社を良くするため」に入社したわけではありません。
手掛けたい事業があってこの会社に入社したわけです。
でもその事業もこの会社のマインドでは達成できそうにない。
もう会社内で考えられる打ち手が無い以上、どうあがいても難しそう。
(マインドの部分まで入社前に確認できなかったのは私のミスです)
「自分が偉くなって会社を変えろ」とか言われても、それには少なくともあと10年20年は必要。
今の状況で貴重な20代30代を投資して、会社を変革して、やりたい事業をやろうなんてコスパが悪すぎます。
下手したら10年~20年をドブに捨てる可能性もあるわけですから。
それなら今すぐ他の「やりたいことができそうな会社」、「自己成長が見込めそうな会社」に転職した方が遥かにコスパは良いです。
打ち手がなくなるまで考えて仕事をやってきたので、会社に求める要件についても自分の中でハッキリしています。
「これさえあれば!!」ということが分かっているので、転職のミスマッチの可能性は低いはず。
仮に想定と異なっていたとしても20代ならいくらでもリカバリができますし、ミスマッチかどうかなんて1、2年勤めれば分かります。
10年20年を投資する(会社に残り続ける)よりも遥かにコスパが良いです。
環境を変革する努力よりも、働く場所を変える努力の方が遥かにコスパが良いのは明らかです。
新たなチャレンジに向けて転職活動を実施
こうして私は転職活動をすることに決めました。
私の中で、現職の仕事はやり切っていたので、転職に求めることは明確になっていました。
そのひとつにあったのが一緒に働く人のモチベーション、向上心、共に成長できる環境というものでした。
転職の良いところは、自分の上司になる人、同じ組織で働く人と面接ができることです。
一緒に働く人のマインド、上司のマインドセットを重視していた私にとって、転職におけるこのような仕組はとてもありがたかったです。
新卒入社だと、配属ガチャ、上司ガチャということが今でも普通ですからね。
転職活動はスムーズに進み、一番成長できそうで、社員のモチベーションも高いベンチャー企業に転職することに決めました。
正直、良い高校→良い大学→有名大企業という、日本の王道ルートを歩んできた私からすると、ベンチャー企業への転職はこわい部分もありましたが、
・20代なら仮に失敗してもいくらでもリカバリできること
・今のままでは市場価値が目減りすることは明らかだったこと
から転職に迷いはありませんでした。
転職後に感じた、石の上にも三年文化はやっぱり害悪
転職をしてからというもの、私はモチベーションの高い同僚と一緒に様々な仕事に取組むことができました。
大手企業にいた4年よりもベンチャー企業での1年の方が、得られた経験、スキル、実績、全ての面で上回っているかと思います。
所属する環境次第で得られる経験に大きな差が生まれると実感しました。
今思えば、もう少し早めに大手企業を辞めてベンチャー企業に転職していればもっと良い時間を過ごすことができたのではないかと後悔もしています。
私の感覚では石の上にも三年という文化は害悪しかないと思っています。
この言葉に惑わされ三年、またはそれ以上の時間を浪費してしまうのは勿体ないです。
若い時期ならなおさら。
もし今の会社でスキルが身につかない、成長を感じないといった不安を持っている方は、積極的に転職を検討した方が良いと思います。
良い環境に勤めている人は、あなたが時間を浪費している間にどんどん成長しています。
今の会社で、もうやれることはないと思っているならより良い環境に身を移した方が良いです。
これからの時代、会社はあなたを守ってくれません。
自分のスキルで自分を守るのが当たり前の時代になります。
そんな状況なのに成長が見込めない環境に身を置いていることに危機感を持った方が良いです。
私は転職することで、自分が元々いた環境の危うさに本当の意味で気づくことができました。
少し環境が変わるだけで、良い経験を積んでモチベーション高く仕事をし、スキルを高めている人はたくさんいます。
今後、このような人と差をつけられないように、若いうちに何をすべきか本気で考えておきましょう。
石の上にも三年という言葉に惑わされてるとどんどん差をつけられますよ。
現職で悩んでいる人へ
転職も検討した方が良いよと話してきましたが、踏ん切りがつかない人は多いと思います。
そういった方はまずは自分の悩みや考えをノートに書き出してください。それと合わせて自分のキャリアを振り返ってみてください。
まずは頭を整理することが第一歩だと思いますので。
書き出す際に、キャリアの整理に悩んだら転職エージェントも活用しましょう。キャリアに自信が無い方もエージェントがあなたの良さをうまく引き出してくれます。
というかキャリアに自信が無い方こそ早急にエージェントに相談して、自分の強みを確認してください。
自分の経験なんて・・・と恥ずかしがっていても先には進みません。
そんなこと考えている間に周りとの差が広がり、取り返しがつかなくなります。
対応は早ければ早いほど良いです。
キャリアの棚卸にはマイナビがおススメなので、登録してください。エージェント7社を使い倒した私的には「キャリアの棚卸」に関してはマイナビが一番よかったです。
※エージェント毎に得手不得手はあります
履歴書とかは正直適当でも問題ないです。
登録さえできればエージェントと直接会う時間がもらえるので、正直に「キャリアの棚卸について相談したいんです」と伝えましょう。
エージェントはプロなので会話をしながらあなたのキャリアを棚卸しつつ、あなたの良さも洗い出してくれます。
ほぼ自動的にキャリアの棚卸ができてしまいます。
別の記事にエージェントの活用法も書いていますので参考にしてください。
まとめ
新卒入社した会社で思ったような仕事ができず悩んでいる方は多くいます。
私は経験上、もしその環境で状況が変わることが見込めないのであれば早急に転職を検討した方が良いと思っています。
お伝えしてきた通り、石の上にも三年なんて言葉に影響されて時間を浪費するのは勿体ないです。
有限な時間をどのように使うのが最も投資対効果が高いのか。
それを考えてください。
そもそもこれを考えられずに、なあなあと過ごしてしまうようではビジネスマンとしてどうかと思いますよ。
あなたを守れるのはあなたしかいないんですから。