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ベンチャー転職

大手からベンチャーの転職に大げさな覚悟は必要ない4つの理由【20代向け】

大手からベンチャー企業への転職となると、大変そうだしついていけるか不安と感じる人もいるかと思います。

おせっかいな人や不安を煽る人というのはどの世界にもいて、「ベンチャーに行くならその会社と心中する覚悟が必要!」「もう大手には戻れない!」などと言ってくる人もいます。
※自称仕事できるマン、会社依存人間に多いです

このような言葉をうけると「そこまでの覚悟が必要なのかな・・・」と不安に思う人もいるでしょう。

実際に私は大手からベンチャーへ転職する際に上記のようなコメントを貰い、不安な気持ちになったのを覚えています。

ただ転職した今の私から言わせると、「そんな覚悟はいらないし、戻ろうと思えば大手にも戻れる」と確信しています。(というか実際に大手に戻ってます(笑))

今回は「ベンチャーへの転職をそこまで重くとらえる必要はないよ」ということをお伝えできればと思います。

ベンチャーへ転職するのに心中する覚悟なんて必要ない

大手からベンチャーに転職する旨を周りの人に伝えると「ベンチャーに行くなら心中覚悟だぞ!」と脅しをかけるような人がいますが、こんな言葉は無視して問題ありません。

私がこう感じるのは

・ベンチャーの同僚の多くが会社をキャリア構築のツールと捉えている 
・社長自身も社員が成長して各々に事業を興してほしいと思っている 
・実際に起業する人、次のキャリアに向かう人も多くいる 
・転職して大手に戻る人も、他のベンチャーに移る人もいる

ということを実際に見てきたからです。

感覚値ですが、「ベンチャーに行くなら心中覚悟」とか言っている人は40代以降の人に多かった印象があります。

しかし、実際にベンチャー企業で働く20代~30代はそんな感覚で仕事はしている人はほとんどいません。
(もちろん創業メンバーや代表はその覚悟を持ってますが、100人規模くらいまでなるとキャリア構築の一環としてベンチャーに来た人が多いという印象です)

たしかに心中するくらいの覚悟ができるというならそれに越したことはありませんが、多くの人がそこまでの覚悟はできないと思います。それくらいの覚悟ができるなら自分で事業を興した方が良いですよ。リターンも大きいですし。

成長のためにベンチャーという考えは甘いんじゃないか・・・などと悩んでいる人は、全く問題ないので自信を持って転職して良いと思います。

ではここから上でお伝えした内容を細かく見ていきたいと思います。

ベンチャーの同僚の多くがキャリアプランの過程として会社を利用している

私が転職したのは社員数200人程度、創立10年に満たないベンチャー企業でした。

企業規模による部分もあるのかもしれませんが、正直なところこの規模になると「ベンチャー企業への入社はあくまでもキャリアプランの一部」と捉えている人がほとんどです。

社員数50人規模の頃に入った人もそのようなマインドですから、会社と一緒に歩み続ける覚悟を持った人なんてほとんどいません。

というよりも、自分の得たい経験を得たら驚くほど簡単にジョブホップしていきます。

正直なところ、ベンチャー企業への転職で最低〇年間は働こうとか考えている人はほとんどいないと思います。

どちらかというと自分の中で目標設定をして、その目標を達成したら次のステップに進む人が多いかと思います。

社長自身も社員が成長して巣立っていくことを望んでいる

ベンチャー企業は社長との距離が近いという特徴がありますが、私が入社したベンチャー企業も社長との距離は近かったです。

最初の面接の際に、「きっとこの会社で終わろうとも思ってないだろうから、ここで色々なことを盗んでキャリアを作ってほしい」とコメントを貰いました。

実際に私の先輩方が退職する際にも同様のコメントをしていたので、基本的にはこのような思想があったのだと思います。

このことからも大手企業でありがちな、「会社勤め上げ!!」みたいな価値観は全くないんだなぁ(そういった建前を表に出す必要のないんだなぁ)と感じましたね。

ベンチャーに転職した後でも大手には戻れる

「ベンチャー企業に転職すると大手企業には戻れない」という人もいますが、そんなことありません。

実際に私はベンチャーに転職して、しかもそのあとにブランクもあったのに大手シンクタンクに転職できてます。

他にも日系の大手事業会社、大手外資コンサルにも転職する道はありました。

「ベンチャーからは大手に戻れない」という人もいますが、転職の際にどのような軸で会社を選んできたか、何を意識してキャリアを構築してきたかというのが語れれば問題ないと思います。

そもそも「ベンチャーからは大手に戻れない」と言う人は一度も大手企業を離れたことも無いですし、ベンチャーから大手に戻ろうとした人すら見た事ないと思いますよ。(たぶんベンチャーに行くような人との人脈がない)

まぁ、ベンチャーから大手に戻ろうとする人を見たことが無いことの背景には、ベンチャー企業は居心地も良いので、わざわざ大手に戻る必要はないと考える人が多いこともあると思いますが。

ちなみに、私が転職活動をした際に大手日系企業役員から「これからはあなたみたいに自らキャリアを作るマインドを持った人が必要になるし、そういった人が働ける環境を準備しないといけないと思っている」という言葉をもらいました。

正直なところ超大手の老舗日系企業の役員がこのようなマインドになっていることには驚きましたが、これからの社会は「ベンチャーからは大手には行けない」などといった価値観はどんどん薄れてくるものだと思います。

最近ではベンチャー企業で責任を持ってビジネスをおこなってきた人のニーズも高まっているので、ベンチャーに転職して経験を積んだことがキャリアを広げる時代になってきています。

大手企業からベンチャーを検討するマインドがあるなら心配はない

大手企業からベンチャーに転職する人は、「ベンチャーはカオスな状況なんじゃないか」、「自分がついていけるのか」と少なからず気にする方がいるんじゃないかと思います。

転職に際しては誰でも思うかもしれませんね。

基本的に大手企業からベンチャー企業へ転職することを考えている人は、成長欲求が高かったり、仕事へのモチベーションも高い人だと思います。

このような人であれば一生懸命仕事をしますし、仕事なんて努力次第でいくらでもできるようになるので、苦労はあっても全く仕事ができないということにはなりにくいと思います。

ベンチャーで働く上では、課題解決へのコミットなどのマインドセットは必要になりますが、「大手からベンチャーに行こう!」と考えるような成長欲求の高い方なら基本的には問題ないと思います。

なので、「自分はついていけないんじゃないか・・・」といった不安を過度に持つ必要はないです。

一応性格的にベンチャー企業に向いているタイプかどうかを診断するツールもあるので、それでも不安な人は試してみましょう。

人並みのコミュニケーションがとれるかは注意しておく

ただ一点注意してほしいのは、いくらマインドセットを持ち合わせていても、同僚と円滑なコミュニケーションを取れるかを確認しておくということです。

こちらは、あなたのヒューマンスキルだけでなく、上司や同僚との相性にも左右されますので「今の職場で問題なくコミュニケーションを取れている」という人も、転職先のベンチャー企業の社員との相性は確認しておきましょう。

基本的に、中途採用(特にベンチャー企業の中途採用)であれば直属の上司や同僚が面接をしてくれることがほとんどだと思うので、普通にコミュニケーションも取れそうだなと思えれば問題ないと思います。

※上でもお伝えした通り、仮に「失敗した!」となったとしても大手企業に戻る道はあるので、そこまで気負いしないようにしましょう。

働く環境や事前の下調べはしっかりしておく

ここまで「大げさな覚悟は必要ないよ」と思う理由についてお伝えしてきましたが、かといって適当に転職して良いわけでもありません。

自分が転職先に何を求めていて、どの程度のリスクなら取れるのかは明確にしておく必要があります。

私の経験や、インターネット上にある「ベンチャー企業に転職して後悔した声」を参考に、ベンチャー企業に転職する際に注意してほしいこともまとめているので、転職の前に是非以下の記事を参考にしてもらえればと思います。

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ベンチャーへの転職はできれば20代のうちに

ここまでベンチャー企業への転職に大げさな覚悟は必要ない理由と、ちょっとした注意点をお伝えしてきました。

ここまで読んでベンチャー企業に挑戦したいという方がいれば、できるだけ20代のうちにチャレンジをしておいた方が良いと思っています。

若ければ若いほどキャッチアップのスピードはありますし、体力的にもやはり優れています。

仮に大手に戻るとなった場合も若い方が動きやすいです。

ベンチャー転職へ興味がある方は、キャリトレやwantedlyなどのサイトには登録して情報収集は常にしておくようにしましょう。

また、この機会に転職エージェントを活用してキャリアの棚卸をしておくこともおススメします。

社会人経験が3年以上の方でキャリアの棚卸ができていない人は、いざ転職を考え始めた時に結構苦労すると思うので、手遅れにならないうちに手を付けておきましょう。

一回エージェントと一緒にキャリアの棚卸をしてしまえば仕事への取り組み方も変わりますし、仕事の振り返りの仕方も変わると思います。

是非自分でキャリアを作る意識を今日から身に付けてもらえればと思います。

まとめ

今回はベンチャー企業への転職に大げさな覚悟は必要ないという旨をお伝えしました。

ベンチャー企業で仕事をすることは大手企業では得られない経験とスキルをスピーディに手に入れることもできるので、興味を持った方には是非チャレンジしてもらいたいと思います。

本ブログにてベンチャー企業と大手企業との違いについてはいくつか記事を書いているので参考にしてもらえればと思います。