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ベンチャー転職

【ベンチャー3ヵ月】大手からベンチャーへ転職した4年目社員のリアル

最近は富士通などの伝統的企業がリストラを行なったり、メガバンクが相次いで人員削減を行なったこともあり、自分のスキルを高めるためにベンチャー企業への転職を選択肢に入れる若手も増えてるように感じます。

とはいえ、新卒で大手企業に入社した人にとってベンチャー企業への転職は抵抗感もあるでしょう。また、周りにベンチャーに行った人も少なくリアルな話や情報収集が難しいという悩みもあるかと思います。

wantedlyなどの媒体を使うことで、ベンチャー企業で働く社員のブログを見ることもできますが、ブログの書き手が所属する企業が間に入っているので「本音でかかれているのかな?」と不安に思う人もいるでしょう。

今回の記事のタイトルでもお伝えしている通り、私は新卒で大手企業に入社し4年目に200人規模、創業10年未満のベンチャー企業へ転職しています。(その後、1年ほどで大手シンクタンクへ転職していますが)

今回は「ベンチャーで働くってどんな感じなんだろう?」と疑問を持つ方に向けて私が大手からベンチャーに転職して3ヵ月での経験を振り返ってみたいと思います。

思ったよりも働く環境は整っていた

私が転職した先は200人規模とある程度の成長したベンチャー企業でしたが、業務フローのマニュアルや、パソコン設定のマニュアルなど、思っていた以上に環境は整っていました。

ベンチャー企業も会社によってはパソコンの設定マニュアルもなく放置プレイだったという話も聞くので、私の中では一安心です。

自社プロダクトに関するドキュメントや顧客対応に関するマニュアルもしっかりと用意されていたので、働く環境で困るということはほとんどありませんでした。(完璧に整備されたものではなく素案という状況でしたが)

これは企業のステージに関係すると思いますが、私が入社したのがいわゆるLaterステージのベンチャー企業だったからだと思います。

恐らくパソコンのマニュアルも無く放置プレイとなっているような会社はいわゆるEarlyステージの会社だと思います。

組織の壁は無くフラットな環境にトキメク

また、これは想像していたというか期待していた部分ではありますが、組織間の壁がなく本当にフラットな環境でした。

隣の部門との交流も頻繁にありますし、みんなポジティブで仲も良い環境。年齢も近く相談しやすい人ばかりです。

常に自社プロダクトをより良くするために社員が動いていて、社会に価値を還元するために何ができるかを考える環境。社内の業務フローもより良くするために常にみんなが考えている環境でした。

組織内の人間関係でストレスを感じることは全くありません。

正直これだけでも転職してよかったと思えたくらいです。

残業もほとんどない環境に驚く

ベンチャー企業と言えばハードな仕事環境。そう思ってある程度の覚悟をして入社しましたが、実際に入ってみるとそんなことはありません。

勿論入社直後の1ヵ月ほどは覚えることも多いので30h/月ほど残業しましたが、2か月目以降は10h/月くらいしか残業してません。いや、多分それ以下かも・・・

コミュニケーションも取りやすく、社員全体が協力的な環境なので、仕事で起きた課題もすぐに解決できることの影響も大きかったと思います。

労働環境は大手企業にいた時よりも改善しました。

コミュニケーションツールの種類に驚く

ベンチャーに行って、大手との差を感じたのはこのコミュニケーションツールの活用です。

私が新卒で入社した大手企業ではチャットツールは存在していたものの、上司とのやり取りではほとんど使えない、なおかつ使えたとしても1to1のクローズドなコミュニケーションにしか利用できませんでした。

しかし、転職した先のベンチャー企業ではslackというオープンコミュニケーションが可能なツールが導入されており、上司だろうが社長だろうが、みんなそこでオープンにコミュニケーションをとっています。

これにより健全なコミュニケーションが可能となり、チームワークが良くなっているという印象を受けました。

仕事での不明点もここで聞けばすぐに解決しますしね。

ベンチャー界隈では普通に使うツールのようですが、大手企業でも導入すれば良いのに・・・と思っています。

コミュニケーションツールひとつで結構変わるなぁと、ツールの価値を知ることができたのは個人的に良かったと思っています。

2週間後には顧客を40件近く担当することになる

さて、ここから実際の仕事の話になります。

私がベンチャー企業に転職した理由のひとつに、現場に出て早く経験を積みたいという想いがありました。

では実際に経験できたのかというと、入社2週間後には顧客を40件ほど担当することになりました(笑)

大手企業のようにゆっくり育てようという環境ではありません。早期に現場に出て、早期に経験を積んで、早期に戦力になる。仕事は現場経験を通して覚える。まさにベンチャーっぽいですね。

この時点で、自分の目標としていた数値目標は割と早期に達成できそうなこと、今後の転職で履歴書に書ける内容が増えそうだなということを悟り始めます。

キャッチアップするのは大変でしたが、まさに求めていた環境で働くことができました。

一見無茶振りのようにも見えますが、実際に経験してみると早めに現場に出たほうが仕事は覚えますし、分からないことは先輩達がしっかりとフォローしてくれるので仕事が苦になることはなかったです。

環境に感謝です。

マインドセットを切り替えろと怒られる

ここまでは順風満帆な話をしてきましたが、もちろん全てがうまくいくわけではありません。

しっかり怒られるところは怒られています。(笑)

冒頭でお伝えした通り、転職先のベンチャー企業の方々は、自社プロダクトやサービスを良くするために常に頭を働かせています。そして、改善するためのアイディアもバンバン出しています。

そんな中私はほとんどアイディアを出さない期間が続きました。(1ヵ月くらい・・・)

結果、「お前は考えて仕事をやってるのか」「マインドセットを入れ替えろ」と見事にご指導をいただきました。

大手企業、特に老舗日系の年功序列的組織に慣れていると、上司の顔色をうかがって発言しなくなるクセが知らず知らずのうちについています。(大手企業時代の先輩も転職した先で悩んだと言ってたのであるあるなんだと思ってます・・・)

大手から転職する人は積極的に事業に関わるんだという意識を早期に醸成するよう気を付けてください。

週ごとのフィードバックでPDCAを回す

また、事業のサイクルが早いため週ごとに上司からフィードバックを貰って仕事の改善に取り組むこともできました。

大企業に勤めていたころは事業サイクルも長いので細かいPDCAは回せませんでしたが、ベンチャー企業では一週間ごとに仕事の進捗確認と改善策、次の顧客でどのような施策を打つべきかというのを検討することができました。

事業のモデルにもよりますが、PDCAを早く回して自分の考えをマーケットにぶつけ、上司とも相談できるというのは正に理想としている環境でした。

Laterステージのベンチャー企業であれば先輩社員の面倒見も良いんだなと感じることが多かったです。

新入社員の教育とマニュアル作成にとりかかる

さて、入社から3ヵ月も経つと新しい社員も入社してきます。(中途採用の社員です)

その頃には私も一通り仕事ができるようになっているので教育係として社員指導にあたるようになっていました。さすがのスピード感です。3ヵ月で教育係ですよ。

このときには教育と合わせて、教育のマニュアル作成も始まります。

個人的にはこれで履歴書に書ける内容が着々と増えてる、実績が増えてる、と思ってました。

このような社内環境の整備に関するチャンスが多いのもベンチャー企業の特徴ですね。

まとめ

入社3ヵ月での経験は大体こんな感じです。

Laterステージのベンチャー企業だったので、働く環境は整っていて労働環境も大手企業勤務のときよりも改善されたのはポジティブな誤算でした。

仕事の細かい内容は内部情報に関わるのでちょっと書けないのですが、顧客対応の機会も増え、自分の知りたい情報や経験は積めるという見通しが立った3ヵ月でした。

個人的には転職してよかったと感じることが多かったです。

次回は入社して6ヵ月経った頃に感じた事について記事にしたいと思います。