今回から3連載で日系コンサルティングファームである株式会社電通コンサルティングの中途採用の経験談について記載していきたいと思います。
これから株式会社電通コンサルティングの中途採用を受けようとしている人、株式会社電通コンサルティングに興味を持っている人は是非参考にしてください。
会社の特色などについては新卒で就職活動をしている人にも参考になるかと思います。
Contents
株式会社電通コンサルティングとは
株式会社電通コンサルティングとはその名から分かる通り、株式会社電通の子会社であるコンサルティング会社です。最寄駅は東銀座駅。
2006年に前身となる電通ネットイヤーアビームが設立され、2010年に株式会社電通が電通ネットイヤーアビームの全株式を取得し、株式会社電通コンサルティングが設立されました。
前身となる電通ネットイヤーアビームの設立も2006年なので、割と若い会社になるかと思います。
株式会社電通コンサルティングの特徴
特徴1:広告やメディア事業のコンサルティングではない
電通という名前から、広告やメディア事業のコンサルティング業務を想定される方も多いですが、そのイメージはすぐに捨ててください。
そのイメージで面接に行くと一瞬で落とされます。
電通コンサルティングは戦略コンサルティングを行なう会社です。
サービス領域は以下となります。
・全社/事業戦略
・成長戦略
・新規事業戦略
・イノベーション戦略
・マーケティング戦略
・顧客獲得維持戦略
・M&A-アライアンス戦略
・海外展開戦略
上記領域に興味を持つ方はチャレンジしてみると良いかもしれません。
特徴2.BPO案件には強くなくITやPMOといった案件も無い
成長戦略や事業戦略に強みを持っている同社ですが、一方でコスト削減や業務プロセス改善などのコンサルティングはそこまで行なってないとのことでしたので、その点は注意してください。
ITやPMOといった案件も無いとのことだったので、戦略系に特化したい方にもおススメの会社かと思います。
自分がどのような内容で企業成長に寄与したいのかは明らかにしておくと良いかと思います。
特徴3.コンサルティングの対象業界は広い
電通と言うとどうしてもメディア系のイメージに引っ張られがちになりますが、対象となる業界は幅広いです。
簡単に対象業界をリストアップすると
・金融
・IT、通信、エレクトニクス
・メディア
・エネルギー、社会インフラ、公共
・産業財
・消費財
・流通、サービス
と幅広い領域をカバーしていることが分かります。
特徴4.電通本体に縛られるということはない
プロジェクトに関しても電通本体からの制約を受けることなく、自由に取り組めるとのこと。
電通から依頼を受ける案件もあるものの、それぞれの得意領域を活かしてうまく連携をとってプロジェクトを進めていけるとのことでした。
(例えば電通コンサルティングでは戦略を策定し、ブランド再構築などが必要であればその部分の実行は電通に対応してもらうなど)
特徴5.新入社員を育てる風土
研修制度も充実しており、社内には過去のコンサルティングを通じて培ってきたメソッドやテンプレート、フレームワークなどがナレッジとして蓄積・共有されています。
コンサルティング未経験の方でも教育をして育てていく仕組みを複数準備しているとのこと。
ただし、社員20名程度の少数精鋭の戦略ファームですので、しっかりと対策をして受けないと内定に辿り着くのは難しいかと思います。
興味のある方はしっかりと対策をしてください。
電通コンサルティングの残業時間
Open workを確認すると電通コンサルティングの残業時間は30時間程度と、他のコンサルティングファームと比較してかなり働きやすいようです。
フラットな組織でワークライフバランスが良いことも売りとのことですので、働きやすさも考慮したい方には良いかもしれません。
ただしOpen workの口コミの数は少ないので、できれば現場で働く人のリアルな声も聞ければより安心かと思います。
個人的には他社との比較や会社としての強み、面接での質問内容、働く人の生の声が網羅的に管理されているキャリコネというサービスがおススメです。
会社の内情を知れるサービスはいくつかありますが、会社の強みなども働く人の声としてまとめているサービスはキャリコネくらいしかありません。
また、転職時の面接内容まで詳細に書かれているサービスもこれくらいしかないので、特にこれから実際に面接を受ける可能性がある人は登録必須のサービスです。
ちなみに、コンサル・シンクタンクへ転職する際のエージェントや各種サイトの具体的な使い方に関しては以下の記事でまとめているので参考にしてください。
まとめ
電通コンサルティングは名前から業務内容を誤解されやすい会社ですので、注意が必要です。
あくまでも戦略コンサルティングファームでコンサルティングの範囲は多岐に渡ります。
一方で、戦略コンサルティングファームには珍しく、ワークライフバランスも良い会社のようです。
業務内容、働き方ともに面白い会社かと思いますので、興味のある方は受けてみると良いかと思います。
コンサル・シンクタンク転職の具体的な戦略、エージェント活用法を知りたい人は↓から