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ベンチャー転職

【20サイト徹底調査】ベンチャー転職の後悔理由とその対策まとめ

ベンチャー企業への転職を考えると、どうしても気になるのが、転職して後悔しないか?ということ。

特に大手企業からベンチャー企業への転職を検討している人は、これまでの環境からガラッと変わってしまうので余計に気になるでしょう。

私自身も新卒4年目で200人規模のベンチャー企業に転職した際には

あおえお
あおえお
転職して後悔しないかな。リスクはないかな。

など不安になったのを覚えています。

結果としてはベンチャーに転職して大正解だった訳ですが、私が転職したときも、現在も、

ベンチャーに転職すると後悔するぞ!やめておけ!

といった情報がネット上には溢れています。

私自身はベンチャー企業に転職して良かったと思う人間なので、このような情報で転職をとどまってしまう人がいるのは勿体ないなと感じています。

そこで今回は、ネットに溢れる情報を整理して、ベンチャーに転職して後悔するのはどのようなことなのか、それを対策する術はないのかについて考察していきたいと思います。

Contents

ベンチャー転職の後悔理由調査方法

それでは、早速ベンチャー企業への転職の後悔理由について調べていきたいと思います。

こういった調査はどのようなソースで調査したのかが非常に重要なので、調査方法について以下の通り共有します。

調査方法

・調査日:2019/5/12
・調査媒体:インターネット検索エンジンgoogle
・調査方法:「ベンチャー 転職 後悔」のキーワードで検索し、2ページ目(20サイト)までに掲載されたサイトから転職の後悔理由として挙げられていたものを抽出。
※個人ブログ、企業サイトに関係なく情報を抽出。
・まとめ方:順不同、近しい意見は同一意見として取り扱う。

当初は30サイトくらい見ようと思ったのですが、10サイト目以降はあまりベンチャー転職の後悔に直結するような記事が出てこなかったので20サイト目までにしました。

ネットに溢れるベンチャー転職の後悔情報であれば、基本的には本ページを見ればご確認いただるかと思います。

それでは調査結果を以下の通り共有します。

※あっさりと調査結果を公開しますが結構大変だったので参考に見てもらえると嬉しいです・・・・

後悔したこと23選

その1.転職時に求めていた成長ができなかった

ベンチャーへ転職する際に想定していた成長ができなかったというパターンです。

ちなみにこの方が転職した先のベンチャーは10数名規模のスタートアップらしいです。

結構なチャレンジャーですね。

この方の場合、具体的に求めていた成長、経験は以下の内容。

・1から事業を作る経験
・カオスな環境を乗り越える経験
・優秀な人と働く経験

しかし実際には市場の状況によって、担当するはずだった事業から撤退したり、優秀だと思っていた人も抜けて行ったり、で想定していた経験はできなかった様子。

確かにベンチャー企業の場合は小回りが利く分、撤退などの判断も早いです。

人材の流動性も高いので、上司が抜けるということも考えられます。

ここら辺は先日の記事【注意】ベンチャー転職の情報収集は企業ステージの違いを理解するでおススメしているレイターステージのベンチャー企業でも起こりうることなので意識しておくことは大事ですね。

プロダクトの将来性の調査、上司の離職リスクについては以前作成した【要確認】大手からベンチャー転職で確認すべき16の注意点の「注意点4.事業の成長性を確認しておく」「注意点12.上司が退職するリスクも考慮する」にも記載しております。

また、カオスな環境についてですが、企業ステージによって結構な差があると思うので、ベンチャーに興味があるけど、あまりにカオスな状況はちょっと・・・という人は、レイターステージのベンチャーをおススメします。

企業ステージの違いは以下の記事から確認してください。

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その2.実現しようとしている世界に価値が無いことに気付いた(時間もかかる)

これは事業の展開におもったよりも時間がかかること、当初想定していたほど市場への価値がないと気づいたパターンですね。

思ったより時間がかかるパターンのひとつとして規制がらみのプロダクトを扱っている場合があります。

こちらに関しては正直なところ、自分で事前調査をどれだけできたかにかかっていると思います。

面接での話だけを鵜呑みにせずに、しっかりと自分で裏を取るようにしましょう。

上でお伝えしたものと同じになりますが、プロダクトの成長性調査については【要確認】大手からベンチャー転職で確認すべき16の注意点の「注意点4.事業の成長性を確認しておく」を確認していただければと思います。

その3.IPOを目指していたのにその気配が無い

IPO期待で入社した方の後悔かと思います。

「IPOを目指している」というのはベンチャー企業が人材を募集するときによくあるキャッチコピーです。

この言葉を信じすぎてはいけません。

求人情報のサイトを見ると分かりますが、多くのベンチャー企業がIPOを目指すと書いています。

しかし、実際にその中から上場できるのは多くて90件/年ほど。

審査基準も厳しいものになるので、IPOそのものだけに期待して入社すると後悔する可能性は高くなりそうです。

その4.何でも屋さんになってしまいスキルが身につかない

ベンチャー企業、特にアーリーステージの会社だとなんでもやらないといけない!!ということが多いので、何でも屋さんになる可能性は高いです。

アーリーステージは事業を作っていくフェーズなので、そのような経験を積みたいかたにとっては良い環境なのですが、ひとつのスキルを強化していきたいという方には向かないかと思います。

一方でレイターステージになると、ある程度事業が固まっている状況なので、特定の部門で特定のスキルを身に付けることもある程度可能かと思います。

身に付けたいスキルにもよりますが、企業ステージのミスマッチを無くし、本当に自分の身に付けたいスキルが身に付く環境なのかは面接やエージェント経由で確認すると良いでしょう。

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その5.誰も指導してくれない

これも企業のフェーズや会社の文化におけるところが大きいかと思います。

私のいたレイターステージの企業では普通に先輩社員から指導を受けながら仕事を進めてましたから。

ただ、そもそも誰かに教えてもらうというマインドでベンチャー企業へ転職していくのはどうなんだろうか・・・?という気はします。

自分でキャッチアップしていくというマインドに切り替えてから転職するのが良いかと思います。

指導者との相性もあると思うので、転職の面接の際などに、一緒に働くことになる同僚との面談を調整してもらうなどすると良いかと思います。

その6.ビジネスモデル的に成長が見込めない

「ビジネスモデル的に成長が見込めない」ということで後悔した方もいるとのことですが、ここら辺は転職前の調査でいくらでもリスクヘッジできるかと・・・

最低限ビジネスへの納得度を持ったうえで転職するのが筋だと思います。

度々ですが、市場調査の方法については【要確認】大手からベンチャー転職で確認すべき16の注意点の「注意点4.事業の成長性を確認しておく」を参考にしてください。

その7.組織づくりがしたかったが個人プレーが多い

もともと想定していた組織づくりができなかったというパターンです。

ちょっと背景の読み取りができなかったのですが、おそらく組織化するほどに事業が成長していなかった、またはビジネスモデルが出来上がってなかったのかなという気がします。

ある程度事業が大きくなると、組織化した方が効率が良くなるのと、組織化しないと事業が回らないという状況に成りうるので、個人プレーで回せるレベル感だったのが問題だったのかと思います。

自分の得たい経験と組織のフェーズの擦り合わせが重要であることを教えてくれる事例ですね。

たびたびの登場ですが、企業フェーズについては以下の記事を参考にしてください。

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その8.経営陣以外の社員が優秀ではなかった

同僚への期待値ギャップで苦しんだパターンです。

なんとなくですが、「ベンチャー企業の社員=修羅場を乗り切っている=優秀」といったイメージを持つ方が多いような気がします。

実際には会社や社員によってスキルが異なるのは大手企業と同じなので、その点は理解しておきましょう。

同僚の仕事レベルを事前に理解しておくことは難しいですが、このようなこともあるということは頭の中に入れておくと良いでしょう。

また、上でもお伝えしたように、ベンチャー企業は人材の流動性も高く、上司や役員への憧れだけで入社するのは危険です。

上司の退職については、ある程度想定した上で入社すると良いかと思います。

ちなみに、少し違った視点で見ると、同僚がさほど優秀でない場合は自分が経営層に入り込むチャンスは多いです。

捉え方次第ではチャンスになるので、良し悪しについては意識次第でしょう。

その9.給料が上がりずらい

給料が上がりずらい・・・

あるあるですね・・・

特に上場手前などのフェーズだと企業価値を上げるために給与を抑えることもありますからね・・・・

もうここは給料が上がらないリスクも理解した上で入社するしかないかと思います。

もし給料が上がらない場合に備えて、ベンチャーからの転職先を事前に確保しておくのも手かもしれません。

リスクヘッジの方法はベンチャー転職に失敗した場合の選択肢を用意しておくに記載したので興味のある方は確認してください。

その10.自分の居場所が見つけられない

転職全般で言えますが、面接の際に自分の上司になる人、同僚、職場の雰囲気は確認しておくことが大切です。

また、なんだかんだ信頼関係も大事なので、最初の段階で仕事への取組み姿勢も意識しておくべきです。

別の記事で、ベンチャー転職における心構えをまとめているので参考にしてください。

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その11.想像以上に労働時間が長かった

ベンチャーに限らずですが、長時間労働になる会社はどこにでもあります。

面接の際に聞いても、なかなか本当の情報を聞き出すのは難しいのが厄介なところです。

対策としては、入社前にオフィスの電気が何時ころまでついているかを確認する方法があります。

ただ、ここまでの対応は難しい場合が多いと思うので、Openwork(旧Vorkers)などの口コミサイトで確認するのが無難かと思います。

その12.ゼロから作ることが大変

ある意味ベンチャーの醍醐味だと思うのですが、ゼロから1を作るのが大変で後悔したというかたもいます。

これに関しては個々人がベンチャーに求めているものが何かにもよりますが、もしゼロから1を作るのが苦手なのであればレイターステージのベンチャーに行くか、大手企業で仕事をする方が良いかと思います。

自分が転職に何を求めているのか、何はやりたくないのかを明確にしたうえで、ベンチャー企業でそれが実現可能なのかは冷静に判断しましょう。

その13.大企業の看板が無いと営業がうまくいかない(企業ブランドを自分ブランドと勘違い)

ベンチャーに挑戦する人は大手企業の看板がなくても通用するスキルを身に付けたいという人が多いので、こういった後悔をする人がいるのは正直意外でした。。。

これまで大手企業の看板で仕事をとってきた人は営業のスタイルは変える必要があるかもしれません。

ただ、その方がPDCAを回す回数は多くなり、自分の頭で考える機会も増えるかと思います。

営業スキルを高める機会は揃っているかと思うので、個人のスキルを高めたい人はベンチャーに挑戦してよいかと。

。。。にしても大企業の看板が使えなくなるなんていうのは割と簡単に想像できそうものなので、ここで後悔する人がいるのは意外ですね。。。

スキルを高めてくださいとしか言いようがない・・・

その14.大企業にいる知人や同期と比べてしまう

大企業にいる知人や同期と比べてしまうパターン!!分かる!!

ベンチャー企業にチャレンジする際の年齢などにもよりますが、給料が上がらなかったりすると生活水準で差を感じ始めます。

ベンチャーにチャレンジするときは「給料なんか関係ない!!」と思っていても価値観は変化するものです。

ライフステージごとにどのように価値観が変化するかは意識しておきましょう

その15.ボーナスがなく以前より生活レベルが落ちた

ボーナスに関しては、ベンチャー企業は事業の業績影響をモロにうけるので注意が必要です。

雇用契約の内容にもよりますが、ボーナスにはあまり期待しない方が良いかと思います。

できる限りベース給を上げる方向で給与交渉をすると良いでしょう。

給料の交渉に関してはエージェントを活用した方がやりやすいので、転職の際は必ずエージェントを活用しましょう。

その16.モチベーションが保てなくなる瞬間がある

モチベーションが保てなくなる瞬間がある。。。

これもわかる。。。

この経験をした人は、「なんで自分の人生をつかって社長の野望に付き合ってるんだろ?」と思ってしまったようです。

私も何となくわかるのですが、給料などが低くなっていて、役員ではなく一般の社員として働いている場合は冷静になったときに特にこうなりがちす。

事業のミッションに心底共感しているなど、他の部分でカバーできると良いですが、こういった気持ちに一回スイッチが入ってしまうとなかなかリカバリができないのも事実。。。

転職の理由を複数用意しておいて、KPIを達成したら次の道に進むなどして、自分の中での撤退戦略も明確にしておくのも重要かもしれません。

その17.時間に対しての給料は激減

会社やステージによっては猛烈に働くこともあるため、時間給が激減するというのは有り得ますね。

どの程度働くことになりそうかは、上でお伝えしたオフィスの電気確認などで対応するしかないですが、あまりにも忙しい環境はイヤだ!!という方はレイターステージのベンチャー企業を選ぶなど工夫しましょう。(私は残業20h/月くらいで働いてました)

こういったリスクを取りたくないという方は、そもそもベンチャーへの転職を諦めるというのも一つの手です。

その18.あとになって前職の良さに気付いた

まぁ無いものねだりは人間の性ですね。。。

転職を考えるときは今の職場の悪いところに目を向けがちですが、良いところ悪いところ両方に目を向けて、ベンチャーだと何が改善できるのかを考えておくことが肝心です。

現職と転職先のメリットデメリットを並べて、しっかりと比較することをおススメします。

その19.もっと早く転職しておけばよかった(20代の成長時期に)

早く転職しておけばよかったという後悔です。

個人的に「ほんとその通り!!」という印象です。

基本的に若いころの方がキャッチアップ能力は高いですし、若い時期に成長した方が、その先の社会人人生で活躍できます

また、若いころであれば仮に転職で環境が合わなかった場合に再度大手に戻るなどのリカバリもしやすいです。

悩んでいる間も時間は経過するので、転職の際の注意事項を確認して、自分の中で納得感があるのであれば思い切って転職するのが吉だと思います。

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その20.(大手時代に)海外研修をもっと受講しておけばよかった

大手時代に研修が充実しているのであれば、在籍期間に使い倒した方がお得ですね。

私自身も2回転職していますが、会社は使い倒した方が良いです。当然の権利ですし、その成果を仕事に持ち帰れば会社としてもメリットが大きいはずです。

基本的に大手の方が研修系は充実しているので、今所属している会社の研修制度が充実しているのであれば、是非活用しつくしてください。

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その21.交際費・経費の桁を勘違い

大手企業とベンチャー企業ではコスト意識に大きな差があります。

個人的には交際費や経費をバンバン使っている大手企業の方がおかしいとは思いますが。。。

大手企業の中で経費をバンバン使うのが当たり前だった人は注意しましょう。

その22.営業スタイルについていけなかった

どうやらこの方が転職した先の会社は元光通信社の社員が代表をやっている会社だったようです。

とにかくテレアポ、テレアポ、テレアポの文化でついていけなかったとのこと。

営業で入る方は、どのような営業スタイルなのか、上司の過去のキャリアはどういったものか(価値観に触れる)が大切になるかと思います。

個人的には、面接でいくらでも回避できるようなギャップの気がします。。。

その23.社会的信用がなくなる

社会的信用。。。

やはり大手企業に比べるとベンチャー企業社員は信頼度は低くなってしまいますね。。。

これからローンを組むことを考えている方などは、ライフプランと合わせて転職を検討した方が良いでしょう。

転職を機会に、これからの人生でかかる費用を確認すると良いかと思います。

ベンチャー転職で後悔しないためにできること

今回はベンチャー企業に転職した際の後悔をネット調査からまとめてみました。

ベンチャー企業への転職に悩んでいる方は、こちらの記事を参考にして、同じ後悔をしないようにしてもらえればと思います。

印象としては事前の調査で回避できる後悔が多いように思います。

転職時の注意事項は以下の記事にまとめているので参考にしてください。

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また、企業ステージごとにどのような差があるのかを意識できておらず後悔しているかたも多いように感じました。

ベンチャー企業とひとくくりに言っても、会社毎に文化も状況も違います。

最低限企業フェーズ、企業規模ごとにどのような特徴があるかだけでも理解した上で情報収集してもらえればと思います。

企業フェーズ毎の特徴は以下の記事にまとめているので参考にしてください。

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長文になりましたが、今回の記事がみなさんのキャリア形成のサポートになれば幸いです。

本ブログには実体験をもとにして、ベンチャー企業への転職情報を多く取り扱っていますので興味のある方は是非他の記事も見ていってください。