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ベンチャー転職

転職を成功させるおすすめエージェント活用法:特性を生かして使い分ける

終身雇用の崩壊が叫ばれる昨今、ご自身のキャリアアップ、市場価値向上のために転職を検討している方は多いかと思います。

今回は20代で2回の転職を経験し、複数社からの内定、2倍近い年収アップのオファーを貰った私が、転職を成功させるエージェントの活用ノウハウについてお伝えしたいと思います。

ちなみに、転職はしないけど自分の市場価値を知りたいという人は「キャリアの棚卸」だけでもエージェントに相談して実施しておくと良いかと思います。

いざ会社が傾いたとき、パワハラ上司に当たった時、そのタイミングから動き出しても、正直遅いです。

下手したら転職における市場価値がなく、どこにも行けないということにも成りかねません。

まずは自分の市場価値を知っておけば、いざという時に助かります。
今後の仕事への取り組み方も変わると思いますよ。

転職活動の全体象を知る

転職を考えた際にまずは転職活動の全体象を知ることが大切です。

基本的に転職活動は以下のような流れで行われます。

転職活動をする際にはこれら一連のステップを効率的に行う必要があります。

そして効率的に行うためにはエージェントをうまく活用することが大切です。

このことはみなさん割と知っていて、これを読んでいる方々にも「そんなことは分かってる」と感じている人も多いかもしれません。

しかし、実際にこの一連のプロセスを効率良く行っている人は少ないです。

良くあるのが以下のように「求人票の確認」からエージェントを使うこと。

「キャリアの棚卸」「志向の整理」なんて自分でできるよ!!という優秀層ほどやりがちですが、これだと以下のようなデメリットがあります。

・キャリアの棚卸、志向の整理に時間がかかる
(ひとりでやると慣れていないので、変な方向にいきがち)
・自分が気付いていない強みを見落とす

エージェントは一番最初、「キャリアの棚卸」から活用するのが効率的です。

このように「キャリアの棚卸」からエージェントは活用することで以下のようなメリットがあります。

・エージェントが会話形式でキャリアの棚卸をしてくれる
・履歴書に書くべきポイントが明確になる
・自分では気付かなかった強みを引き出してくれる

少しでも興味を持ったら早めにエージェントに相談して、キャリアの棚卸をするのが重要です。

こうすることで転職における手間を一部アウトソーシングできます。

・転職を考え始めたら、まずはエージェントに相談してキャリアの棚卸をしてもらう
・手間のかかる部分は早めにエージェントにアウトソーシング

転職活動のフェーズ毎にエージェントを使い倒す

まずは自分自身で志向を整理する

転職活動をしようと思うということは現職に何らかの不満がある状況かと思います。

頭の中で考えているだけだと、自分の考えがまとまらない可能性が高いです。

まずはノートに書き出すなどして、将来自分がどうなりたいのか、そのために自分が何を求めていて、現職では何が足りないのか、転職先に何を求めているのか、といったことを整理しましょう。

一度洗い出すことで、今後の流れがスムーズに進みます。

「キャリアの棚卸」では幅広い業界をカバーしている大手3社を使え

志向の整理が終わり、やはり転職した方が良さそうだとなったらエージェントに相談しましょう。

先ほどお伝えした通り、キャリアの棚卸からエージェントを使うことが重要です。

私は転職活動において7社のエージェントを使い倒しました(時間があったので色んなエージェントをみてました)がエージェントにはそれぞれ使い方があります。

「キャリアの棚卸」をする場合、幅広い業界への転職支援をしている「リクナビ」「マイナビ」「doda」の大手3社がおススメです。

このなかでも「キャリアの棚卸」のためであれば、まずは「マイナビエージェント」に登録することをおススメします。

複数社活用しましたが、会話をしながらキャリアの棚卸をし、自分の良さを引き出してくれて、履歴書に書けるレベルまで落とし込んでくれるのはマイナビエージェントが一番でした。

ただ、エージェントとの相性もありますので、もしマイナビエージェントの担当と相性が悪かった場合は、「リクナビエージェント」「doda」の利用を検討してください。

こちらの2社も、キャリアの棚卸や履歴書作成の支援については親身に相談に乗ってくれたのでしっかりしていた印象はあります。

まだ本格的に転職を考えていない人も、ここまではやっておいた方が良いと思います。

※特に社会人になって数年経過しているのに一度もキャリアの棚卸をしていない、市場価値を理解していないといった人は結構まずいと思うので、一度相談しておきましょう。

ちなみに、大手3社は登録の際に簡単にこれまでのキャリアや履歴書の提出が求められますが、ここで悩む必要はありません。

「最低限の内容だけ書いてあとは面談で!!」

というのが正しい戦略です。

最低限というのは、

・氏名など簡単な個人情報
・所属企業名
・担当業務内容(1個で十分)

くらいです。
私はこれしか書きませんでした。これでも普通に会ってくれますし丁寧に話を聞いてくれます。

よく最初の登録段階で「書くことがないから」とか「自分の経歴じゃ・・・」なんて考え込んでしまう人がいますが気にする必要ないです。

最初からそんなに書く必要ないですし、そもそも「キャリアの棚卸」もエージェントの仕事ですから、サービスに甘えてください。

あとときどき勘違いする人がいますが、エージェントの利用は当然無料です。

どんどん活用しましょう。

・キャリアの棚卸にはマイナビエージェントがおススメ
・ただし、担当と相性が悪ければリクナビ、dodaも良い
・今転職を検討してない人も一回は相談しておいたほうが良い
・各社への登録情報は最低限でOK
・もちろんエージェントの利用は無料

志望業界が決まっていても、まだ業界特化エージェントは使わない

まずは幅広い業界をカバーしている大手3社を使うことをおススメしましたが、すでに志望業界が決まっている方もいるかと思います。

そのような方でも、私はまず大手3社を活用してキャリアの棚卸をすることをおススメします。

理由は以下です。

・色んな角度から質問を貰えてキャリアの振り返りに役立つ
(今後のキャリア形成に大きくプラス)
・自分の可能性を幅広く知ることができる
・業界特化(特にコンサル、シンクタンク特化系)エージェントだと、最初に提出した履歴書の出来によっては担当エージェントがつかない可能性がある

特に3つ目の要素は大きいです。

実際にコンサル特化のエージェントと話した際に、「履歴書の出来でコンサル転職の可能性があるかは最初に大体スクリーニングできてしまう」と言っていたので、念には念をということで、まずは大手3社を使って自分のキャリアを振り返りましょう。

大手の3社は基本的にどの候補者へも平等に対応してくれます。

・業界特化エージェントへ相談する前に大手3社に相談して履歴書を整理する

2度目の「志向の整理」はエージェント面談の情報も踏まえて行う

キャリアの棚卸ができたら、それと合わせて「ご自身の志向」について改めて確認しましょう。

これはまずは「キャリアの棚卸」と合わせてエージェントと相談しながら行いましょう。

そしてある程度エージェントに手伝ってもらったら、そのあとは一人で落ち着いて考えるというのが良いと思います。

というのも、もちろんエージェントも仕事なので営業トークで転職する方向で話をすることもありえるからです。

基本的にエージェントは味方なので、自分のためになるように相談に乗ってくれますが、営業成績があることも事実なので、今後の志向については一人で冷静に考える時間を取った方が良いと思います。

このときに、一番最初に書き出した志向整理の内容も振り返りましょう。

志向に変化があった場合やエージェントと話して悩みが生じた際に、自分が一番最初に転職に求めていたものを再認識しましょう。

・「キャリアの棚卸」と合わせて「志向の整理」もおこなう
・ただし、全てエージェント任せではなく、一人で冷静に考える時間もとること

「求人の確認」は自分の志向性に合わせてエージェントに相談

自分の志向も確認できたら、ある程度志望業界も定まっているかと思います。

人によっては「転職しない」という選択を取る人もいるでしょう。それはそれで良いかと思います。ここまでできていれば自分の市場価値も志向性も整理できています。

今後の仕事への取り組み方もプラスの方向へ変わるでしょうし、いざという時の相談相手もいますし、動きやすくなっています。

一方で転職すると決めた方は、ここからが勝負になります。

もしある程度業界を絞るのであれば、業界特化型の転職サービスを利用するのが良いかと思います。

私はコンサル/シンクタンクへの転職と、ベンチャー企業への転職を経験していますので、その経験を踏まえると以下のサービスがおススメです。

「求人の確認」コンサルタント/シンクタンク転職編

コンサルタント/シンクタンク転職:ムービンストラテジックキャリア

まずはコンサル/シンクタンク転職希望者向けエージェントから。

おススメ1社目はムービンストラテジックキャリアです。

ムービンストラテジックキャリアは以下のような特徴があります。

・在籍のキャリアコンサルタントにコンサルファーム出身者が多い
・コンサル特化エージェントの老舗で面接等の情報が豊富
・(しっかりと内定をとれるように)志望動機などのレビューは結構厳しめ

ビシバシと指導を受けながら転職活動を進めたいという方にはおススメのエージェントとなります。

私が相談した時も、口コミのレビューを見ても結構トークストレートな文化があるようです。

また、履歴書のレベルで足切りのようなものもあるとの噂なので、履歴書はマイナビ等を活用してしっかりと作成の上登録するようお願いします。

コンサルタント/シンクタンク転職:コンコードエグゼクティブグループ

おススメ2社目はコンコードエグゼクティブグループです。

コンコードエグゼクティブグループには以下の特徴があります。

・ムービンストラテジックキャリア出身のコンサルタントが創業
・社内の仕組み的にはムービンと近しい(ムービンとも連携を取っている?)
・ポジティブなアドバイスで応募者をのせていくスタンス

コンコード出身の方が創業していますが、文化は若干違うように見えます。
特にエージェントの応募者に対する接し方は、割とポジティブ。
ムービンが厳しいこともストレートに言うのに対し、ポジティブなトークで応募者をのせていくタイプ。
他の方の口コミを見ても、コンコードはポジティブトークが多い(ある意味楽観的?)なようなので、そのようなタイプが合う方はおススメです。
とはいえ、担当者による部分もあると思うのでまずは相談して、相性を見るのがおススメです。

コンサルタント/シンクタンク転職:アクシスコンサルティング

おススメ3社目はアクシスコンサルティングです。

アクシスコンサルティングは以下の特徴があります。

・BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)に強い
・エントリーまでのスケジュールをしっかり管理してくれる
・面談の場所などは融通が利く

アクシスコンサルティングはエントリーまでのスケジュール管理をしっかりしてくれるのが特徴的です。

一度相談をすると、「次は〇〇が必要なので、一週間後の〇〇日に打ち合わせをしましょう。」など、しっかりハンドリングしてきたのが印象的です。

スケジュール調整も全て任せたいという人には相性が良いかと思います。

一方で、あまり相手にハンドリングされたくないという人にはあまり向かないかもしれません。

これもエージェントの個性が出ている部分かもしれないので、一度相談するとよいかと思います。

エージェント毎の求人情報の差はそこまでない

上記3社はコンサル業界特化型のエージェントとしては有名どころです。

扱っている求人にもそこまで差はありませんでした。
※私は上記3社には全て私の志向に合う求人票を出してもらい比較しました。

もしA社から提示された求人がB社から出された求人一覧に無い場合は、その旨をB社に伝えれば調べ上げて出してくれます。

各社、最初の提案ではどこが優れていたということはなかったので、担当との相性で決めるのが良いかと思います。

転職活動中の相談は主に担当エージェントとすることになるので、信頼できるエージェントを見つけてください。

・コンサル特化エージェント大手3社は求人内容に大きな差はない
・会社毎にちょっとしたカラーはある
・最後は担当との相性で決めるのが吉

「求人の確認」ベンチャー企業転職編

ベンチャーへの転職:マイナビ、リクナビ、doda

正直なところベンチャー転職については、すでに紹介している、マイナビ、リクナビ、dodaといったところが強いです。

なのでこのフェーズにいる方はすでに相談していると思うので、担当エージェントと話しを進めていただくと良いかと思います。

ベンチャーへの転職:キャリトレ(旧キャリアトレック)

あと個人的に使ってよかったのはキャリトレ(旧キャリアトレック)です。

キャリトはハイキャリア向け転職サポートサービスであるビズリーチが運営する20代を対象にした転職サイトです。

こちらは登録しておくと企業から直接オファーがきたり、ヘッドハンターから面談のための連絡がきます。

ベンチャー関連の求人も多く、登録しておくだけで「現在どのような求人があるのか」「どのようなスキルが求められているのか」といったことを確認できるので20代の方は情報収集のためにも登録することをおススメします。

一点、キャリトレで企業から直接オファーを貰い内定をもらった場合、給与交渉は自分がやることになるので、この点は注意してください。

もし気になるオファーがあったら、マイナビ、リクナビ、dodaの担当エージェントと相談して、エージェント経由で応募するのも良いかと思います。

ベンチャーへの転職:Wanttedly

ベンチャー企業の情報を確認できるサービスです。

こちらの情報は非常に多いので、登録しておくことをおススメします。

また、ベンチャー各社が行っているイベント情報も見れるので、ベンチャーの雰囲気を知りたいという人は、まずはWanttedlyに登録して、ベンチャー企業のイベントに参加するというのも良いかもしれません。

個人的にベンチャー企業の雰囲気は大好きなので、大手企業でくすぶっている人などにはおススメです。

「求人への応募」は基本的にエージェント経由で

エージェントを経由して求人情報を確認し、転職することに決定したら履歴書等を整備して求人へ応募します。

この求人応募は必ずエージェントを経由する様にしましょう。

というのも、エージェントの活用は以下のメリットがあるからです。

1.エージェントは人事とつながりが強く、場合によってはごり押ししてくれる
2.面接日程を調整し、各社の選考フェーズを合わせてくれる
3.年収交渉に協力してくれる

1.と3.についてはなんとなくイメージはつくかと思いますが、重要なのは2.です。

転職活動が終盤に差し掛かると、人によっては複数社から内定(オファー)を貰うこともあるかと思います。

この際に、多くの企業がオファーを出すので、〇〇までに回答をください」と回答期限を切ってきます。

このときに回答期限までに本命企業の最終面接結果が分かっていないと困ります。

このようなことを避けるために、しっかりとスケジュールを管理する必要があるのですが、企業によって面接回数も異なることなどを考えると、自分で全てやるのは大変です。

ここはエージェントに任せて、自分は面接対策に集中するようにした方が良いのです。

そのためにも、エージェントを活用して応募し、ここでもエージェントを使い倒しましょう。

スケジュール管理、年収交渉も視野に入れてエージェント経由で応募する

WEBテスト、面接対策も忘れずに

気になる求人に応募するのと並行して、webテストの対策も行いましょう。

webテストの形式は企業によって様々です。

エージェントに相談し、各社どのような対策が必要か確認しておきましょう。

各テストに対してどのような対策が必要かは別の記事でまとめますので、そちらをご確認ください。

コンサル転職で必要なケース面接の対策もそちらの記事で記載いたします。

また、各社に対しての面接対策もエージェントに相談しておこなってください。

特に面接については、各社の事業内容や募集要項に合わせた志望動機も練る必要があります。

面接で聞かれる内容なども、エージェントが独自に情報を持っているかと思いますので、エージェントと相談して対策してください。

応募企業の特性に合わせてwebテストと面接の対策を

あとは「選考」を通して「内定」まで突っ走る

ここまでくれば、あとは選考を行い、その都度反省を繰り返し、内定まで突っ走るだけです。

最後まで気を抜かずに、体調に気を付けて突っ走ってください。

ちなみに、選考を通してに年収交渉のための布石を打っておくことができます。

詳しくはこちらの記事に記載しますので興味のある方はご確認ください。

まとめ

長くなりましたが、こちらが転職活動を成功させるためのエージェント活用法です。

ポイントをまとめるとこんな感じです。

・転職のプロセスを意識し、フェーズ毎にエージェントを使い分ける
・「キャリアの棚卸」はエージェントを使う(おススメはマイナビエージェント)
・「志向の整理」はひとりで冷静に考える時間をとる
・「求人の確認」はエージェントに依頼(業界特化エージェントの利用もGood)
・「求人への応募」は必ずエージェント経由で
・webテスト、面接対策も忘れずに
・あとは「選考」を通して「内定」まで突っ走る

さいごに

転職は人生を大きく左右する重要なポイントです。後悔の無いよう、手を抜かずに駆け抜けてください。

個人的には転職先での得たスキル、経験、人脈が私のキャリアにとって大きくプラスになっているので、もっと人材が流動的な社会になればと思っています。

これからの人生100年時代、キャリアの責任は自分で持つことになります。(まぁ今までもそうでしたが、今後はその色がより濃くなります。)

こんなはずじゃなかったとなる前に、まずはご自身の市場価値を確認し、転職という手段も心においてキャリアを構築してもらえればと思います。